なにかを達成した時、出来なかったことが出来るようになった時、
人は喜びを感じますがそれもこれも健康だから成しえたことが前提にあります。
逆に言えば、人が完全に健康でさえあれば幸福・喜びを拡大していく幅が拡がるということです。
皆さんが用いる薬、その大半は西洋医学です。
そこで皆さんの知る西洋医学とアーユル・ヴェーダ医学の違いをご紹介いたします。
病気の原因を解明するため根源を細分化し徹底究明する。
薬などを用いて病原を攻撃、
もしくは切除することでそれを対処します。
個々の体質、生活態度を優先し予防する。
万が一、病気をしても自己で治癒していく「力」に
働きかけることでそれを対処します。
西洋医学は病気を究明し治すことに長ける。
一方アーユル・ヴェーダ医学は維持する・病気を予防することに長けています。
アーユル・ヴェーダ医学では、人の趣きや食品など様々な事柄を3つの質で表します。
・動きのエネルギー
・(乾燥、排出、吸収など)
・ヴァータ V
・転換のエネルギー
・(代謝、消化、分析など)
・ピッタ P
・構造のエネルギー
・(溜め込む、安定、遅い)
・カパ K
例えば、水を沸かす場合。
水自体が「構造のカパ」、熱で温める事で「転換のピッタ」が入り、
沸騰で泡が出て「動きのヴァータ」が入ると考えます。
人間もこのVPKのバランスで状態を観ます。
アーユル・ヴェーダ医学の考え方は、
人には最初から持つV(ヴァータ)P(ピッタ)K(カパ)のエネルギーバランスがあり、
人それぞれ違うそのバランスが乱れることで全ての病気に繋がると考えます。
よって人それぞれには違った生活態度と体質調整があることになります。
人には生まれ持った完全なエネルギーバランスがあり、これをプラクリティと言います。
そのバランスをその人の体質(ドーシャ)と呼び、このドーシャは一生変わらないとされています。
体質は以下の10タイプで分けられます。
ドーシャにはVタイプとPタイプが複合したタイプの方もいます。
他に、全ての質が均等にあるタイプがあり、それをトリ・ドーシャタイプと言います。
10種のタイプにはそれぞれ異なる趣きがあり、どれが良いというわけではありません。
体質によって得意・不得意が異なるのです。
このように体質には違った特徴があり、この特徴にそぐわない食事や行動をしてしまうと、
途端にエネルギーバランスが乱れ、病気の引き金になりかねません。
例えば、Vタイプの人がKタイプの人と同じ運動をこなそうとした時、
Vタイプの人には命の危険性があるほど、そこには体力的な差がでてしまいます。
逆にKタイプの人がVタイプの人のように記憶しようとしても覚えるための時間に大きな差が出来ます。
アーユル・ヴェーダの観点からみると人にはそれぞれ趣きの違う体質があり、
それに応じて、得意・不得意も異なってくることが分かります。
体質を知ることは、そこに快適性と創造性を生み、
自分好みの生き方を見出すきっかけになるのではないでしょうか。
自分を知る事は、喜びと幸福を拡大していく一番の近道です。
全ての体質に共通する消化のお話。
体内に蓄積した未消化物(アーマ)を侮ると、病気を発症する恐れがあります。自分が自分らしく生きる上で欠かせない健康の知識を紐解きましょう。